≪2002年7月～9月≫

2002年 9月

9/26	フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所、ベンチャー企業向け株式市場｢ノイア・マルクト｣の廃止を含む、全面的な市場改革を行う方針を発表。市場セグメントは｢プライム・スタンダード｣と｢ドメスティック・スタンダード｣の2つに構成しなおす。
9/25	アリアンツの傘下にあるドレスナー銀行で投資銀行部門のヘッドを務めるフィッシャー氏、10月末日をもって辞職する方針を発表。エクイティ部門やM&A部門を中心に積極的なコスト削減計画を進めてきた同氏に反発する声が上層部からあがっていた。
9/19	世界最大の再保険会社ミュンヘン再保険、株式市場低迷の影響を受けて、これまで維持してきた信用格付トリプルA（ムーディーズ）からAa1に格下げ。
9/18	英国の独立系投資銀行カザノブ、179年の歴史の中で初めて財務諸表の内容を発表。2002年4月までの1年間における税引き前利益は前年比33％減の6,000万ポンド。
9/11	1987年の民営化以来、FTSE100種総合株価指数の構成銘柄となっていた英国航空、同指数から除外されることが決定。ユーロネクスト・アムステルダム、コンピューターのハードウェア上で問題が発生したことによって、デリバティブ取引が2時間以上停止。
9/4	ユーロネクストと東京証券取引所、関係強化を目指した覚書を交わしたことを表明。
9/2	パリ、ブリュッセル、アムステルダムの各取引所が合併して誕生したユーロネクスト、リスボン証券取引所の会員証券会社が、ユーロネクスト傘下取引所の現物株式市場の全銘柄を売買できるようにすると発表。

2002年 8月

8/21	FSA、ヘッジファンドに関するディスカッション・ペーパーを発表。一般の個人投資家に対してヘッジファンドの販売を可能にすること等について、意見を募る。
8/18	アビー・ナショナル、英銀のHSBCに続いて、ストック・オプションを費用として計上することを検討していることを表明。
8/9	欧州委員会、目論見書指令案を発表。2001年5月に発表された原案をベースに、欧州議会やEU理事会の意見を反映させたもの。
8/5	欧州の主要セントラル・カウンターパーティであるロンドン・クリアリング・ハウス（LCH）、英国国債（ギルト債）の清算業務も開始。
8/1	ドイツ銀行、2002年第2四半期における利益が35％増の22.2億ユーロとなったことを発表。損失を発表する金融機関が多いなかで、市場予想を上回る業績。

2002年 7月

7/25	英国金融サービス庁（FSA）のハワード・デイヴィス理事長、最近の株価下落が株式の空売り取引によって加速しているという懸念に対応するため、株式の空売りに関する情報開示を強化する規制改革案を今秋にも提案する方針を表明。
7/24	英国第6位の銀行であるアビー・ナショナル、従来掲げていた利益の25％を国外で計上するという目標を諦め、コア業務である国内のリテール・バンキングに焦点をあてる方針を発表。ホールセール・バンキング業務部門は縮小。
7/23	ロンドンの電子証券取引所トレードポイントとスイス証券取引所のブルーチップ部門とが合併して誕生したバーテックス、2001年6月の業務開始以来初の黒字を発表。スイス証券取引所のベンチャー企業向け株式市場ニュー・マーケット、今後は新規上場を見合わせる方針を発表。
7/18	ロイズ保険、年次報告制への移行、無限責任でリスクを引受ける富裕投資家（ネーム）の新規加入見合わせなどを可能とする最終規制改革案を発表。
7/9	ロイズ保険組合のサンドラー元CEO、英国財務省の諮問によって、個人投資家の長期貯蓄に関する調査報告書（サンドラー・レビュー）を発表。英国個人向け金融商品市場は金融商品の商品性や手数料体系､税金などが複雑で、かつ手数料やパフォーマンスの実態が不透明と分析したうえで、様々な改善策を発表。
7/4	国際証券決済機関ユーロクリア、英国の証券決済機関クレストとの合併を発表。新機関ユーロクリアは欧州最大の証券決済機関となる。
7/1	ドイツ、第4次資本市場振興法施行。インサイダー取引や相場操縦を防止するための規制、投資家保護規定を強化。