≪2008年10月～12月≫

2008年 12月

12/31	UBS、中国銀行のH株約34億株を機関投資家に売却したと発表。
12/22	NYSEユーロネクスト、傘下のロンドン国際金融先物取引所（Liffe）が、欧州の独立系決済機関グループのLCHクリアネットと共同してCDSの清算業務を開始すると発表。
12/12	ドイツ取引所、北京に事務所を開設。
12/4	英国金融サービス機構、銀行や投資会社の流動性資産の保有義務に関する包括的な規制について、コンサルテーション・ペーパーを発表。
	ロンドン証券取引所、オスロ取引所との間で、株式や債券の取引サービスの提供などの分野で戦略的に提携することで合意したと発表。
	クレディ・スイス、プライベート・バンキング部門の事業強化と、投資銀行部門が抱えるリスクの見直しや同部門での11％の人員削減などの事業戦略の推進を表明。

2008年 11月

11/24	ドイツ取引所傘下のユーレックス・クリアリングとクリアストリーム、2009年第2四半期よりセキュリティ・レンディングの中央決済サービスを提供すると発表。
11/13	デクシア、傘下の金融保証保険会社FSAを、アシュアード・ギャランティーに売却する方針を発表。
11/11	スウェーデンのコミュンインベスト、同国地方自治体向け融資業務に関してスウェドバンクと連携を図る方針を表明。コミュンインベストの組合員でなくとも、スウェドバンクに口座をもつ場合、コミュンインベストからの融資を受けることが可能となる。
11/5	欧州委員会、国際会計基準審議会が前月31日に公表した、市場での取引が活発でない場合の公正価値評価に関するガイダンスについて、その内容を評価すると発表。
11/3	コメルツ銀行、2008年第3四半期決算で2.85億ユーロの最終赤字を計上するとともに、82億ユーロの公的資金注入と150億ユーロの債務保証を申請。12月19日に決定。

2008年 10月

10/24	国際通貨基金、アイスランドに対し21億ドルを融資することで同国と合意したと発表。同月26日にはウクライナ、同月28日にはハンガリーとも、融資に関して同様に合意。
10/16	UBS、スイス政府より60億スイスフランの出資を受け入れると発表。同時に、スイス国立銀行が、UBSが保有する流動性の低下した資産を最大600億ドル買い取る特別目的会社を創設し、同社に最大540億ドルのノンリコース・ローンを提供することでも合意。
	クレディ・アグリコルやDZバンクなど欧州のリテール銀行8行、最大3ヶ月のクレジット・ラインを無担保で相互に提供することで合意したと発表。
10/13	ドイツ政府、金融機関への資本注入や債務保証のための安定化基金（1,000億ユーロ）、および金融機関の債務（最大4,000億ユーロ）に政府保証を与える制度の創設を発表。
	フランス政府、金融機関の国有化や公的資金注入を可能とする制度（最大400億ユーロ）、および金融機関への融資資金3,200億ユーロを用意する制度の創設を発表。
	英国政府、同月8日に発表した制度に基づき、RBSと、HBOSとロイズTSBの合併に対して、合計370億ポンドの公的資金注入を行うと発表。
10/9	デクシア、機関投資家向け新発債（最長3年）などに対して政府保証を受けることで、ベルギー・フランス・ルクセンブルク政府と合意したと発表。2009年10月までの措置。
10/8	英国政府、大手金融機関8行に対して総額500億ポンドの公的資金注入を可能とする制度や、金融機関の債務（最長3年）を最大2,500億ポンド保証する制度の創設を発表。
10/3	欧州証券監督者委員会、流動性が低下した金融商品の公正価値評価、および関連する情報開示についての見解を発表。
	英国中央銀行、3ヶ月物オペの適格担保の範囲の拡張を発表。トリプルA格の資産担保証券や、高格付けの資産担保コマーシャル・ペーパーなどを新たに担保として認める。同月15日には欧州中央銀行も、流動性供給における適格担保資産の範囲の拡張を発表。
	フォルティス、オランダ銀行・保険部門と、保有するABNアムロの持分を同国政府に売却したと発表。同月6日には、ベルギー銀行部門などを同国政府に売却したと発表。ベルギー政府は、将来的にフォルティスの株式75％などをBNPパリバに売却する予定。
10/1	欧州委員会、銀行に対して要求する資本水準に関する規定の修正を提案。一経済主体に対するエクスポージャーへの制限や、国境を越えて活動する銀行グループに対する監督体制の改善などを内容とする。