≪2017年1月～3月≫

2017年 3月

31日	欧州理事会、対英交渉ガイドライン案を公表。離脱に関する交渉と将来関係に関する交渉の二段階アプローチを提示。
29日	英国、EU基本条約第50条に基づく離脱の意思をEUに通知。また、EU離脱省は翌30日、包括的欧州共同体法廃止法案（Great Repeal Bill）に関するホワイト・ペーパー公表。
	欧州委員会、ロンドン証券取引所グループとドイツ取引所の統合を承認しないことを公表。ユーロネクストによるLCHクリアネットSAに対する買収提案も白紙に。
	BCBS、自己資本規制上の引当金の取扱いに関する規則文書を公表。国際会計基準審議会（IASB）等が予想損失に基づく引当基準に変更することを受けたもの。
27日	イングランド銀行、2017年ストレス・テストのシナリオ公表。年次シクリカル・シナリオに加えて、隔年の試験的（exploratory）シナリオを導入。
21日	欧州委員会、EBA・ESMA・EIOPAの運営見直しに関する市中協議文書公表。ESMAによる清算機関の直接監督、健全性規制と行為規制の分離等を提示。
6日	スタンダード・ライフ及びアバディーン・アセット・マネジメント、合併を発表。統合後は運用資産残高で英国最大級の資産運用会社に。
5日	ドイツ銀行、80億ユーロのライツ・イシュー、ポストバンクの売却取りやめ、ドイチェ・アセット・マネジメントの一部IPO等を発表。

2017年 2月

27日	欧州委員会、同等性評価に関する事務局作業文書を公表。EUの金融安定に与える影響の大きい法域について、より詳細なリスク分析を実施することなどを提示。
23日	EBA・ESMA・欧州保険職域年金機構（EIOPA）、変動証拠金規制の適用範囲拡大に関するステートメント公表。業界対応の遅れを踏まえ、各国当局に監督上の対応を要請。
21日	金融取引税（FTT）参加10カ国財務相会合。ベルギー等が年金基金の適用除外を主張。
14日	FCA、プライマリー市場の効率性に関する市中協議文書を公表。株式に係るインターナショナル・セグメント、債券に係るプライマリー・デット市場の創設を提言。
9日	ウニクレディト、決算発表。通年の最終損益は118億ユーロの赤字に。不良債権180億ユーロ売却に伴う132億ユーロの損失計上が影響。
	三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）、英健全性監督機構（PRA）と2,677万ポンドの罰金支払いで合意。
7日	英金融行為監督機構（FCA）、流動性の低い資産に投資するオープンエンド・ファンドに関する市中協議文書公表。流動性ミスマッチの問題を指摘。
2日	ドイツ銀行、決算発表。税前損失は2016年第4四半期で24億ユーロ、通年で8億ユーロ。訴訟やリストラの費用が影響。
	英EU離脱省、英国のEU離脱に関するホワイト・ペーパー公表。金融サービスについて共同監督体制の構築等を提案。
1日	欧州証券市場機構（ESMA）、欧州委員会宛書簡（公表は2月9日）にて、システマティック・インターナライザーのネットワーク化による取引施設規制回避の問題を指摘。

2017年 1月

30日	欧州銀行機構（EBA）アンドレア・エンリア議長、欧銀の不良債権を購入する汎欧州バッドバンクとしてのアセット・マネジメント・カンパニー設立を提言。
	ドイツ連邦金融監督庁当局（BaFin）、英国のEU離脱を受けてEU欧州大陸への移転を検討する銀行向けの説明会を開催。リスク管理要件等について説明。
24日	英最高裁判所、英国の欧州連合（EU）離脱通知について、議会承認が必要と判示。
18日	クレディ・スイス、米司法省とRMBS不正販売について52.8億ドルの支払いで最終合意。
17日	ドイツ銀行、住宅ローン担保証券（RMBS）販売の不正について、米司法省と72億ドルの制裁金支払いで合意。同月31日には、ロシアにおけるマネー・ロンダリングについて、英当局と1.63億ポンド、米ニューヨーク州当局と4.25億ドルの支払いで合意。
	英メイ首相、EU離脱の基本方針について演説。単一市場からの離脱を表明。
12日	金融安定理事会（FSB）、アセット・マネジメントの活動に起因する構造上の脆弱性に関する最終政策提言を公表。ファンドの流動性ミスマッチ等への対応を提言。
3日	バーゼル銀行監督委員会（BCBS）、バーゼルIIIの最終化に向けた中央銀行総裁・銀行監督当局長官グループ（GHOS）会合の延期を公表。
	ユーロネクスト、英LCHの仏子会社LCHクリアネットSAに5.1億ユーロの買収を提案。