≪2002年4月～6月≫

2002年 6月

6/26	KPMGコンサルティング、アーサー・アンダーセンの米国経営コンサルティング部門を6,300万ドルで買収することに合意。
	財務省と内国歳入庁、従業員向けストック・オプションの課税開始を2003年1月1日の予定から延期することを発表。
6/25	通信大手ワールドコム社の不正会計処理を内部監査委員会が発表。回線使用料を、営業費用ではなく設備投資に計上し、収益を38億ドル程度水増ししていたとされる。
6/20	SEC、監査法人を監視する独立機関（Public Accounting Board）の創設を提案。
	クレディスイスがリテールとプライベート・バンキング部門の人員500名を2003年末までに削減する予定であるとの報道。
6/12	SEC、企業の経営責任者と財務責任者に、四半期報告書および年次報告書の記載内容が正確であることを認証する義務を課す新規則案を公表。
6/10	ロイターズ傘下のECNインスティネット・グループ、アイランドECNの買収に合意。
6/6	NYSE、コーポレート・ガバナンスと情報開示に関する上場規則改正案を公表。
	ナスダック・ストック・マーケット、コーポレート・ガバナンスに関する規則改正案をSECに提出。改正の内容は、幹部職員向けにストック・オプション制度の導入には株主の承認が必要、インサイダーの株式売買には監査委員会の承認が必要など。
6/3	マイクロソフト、1994～1998年に利益を偽って計上していたことについて、今後、会計処理をめぐる不正行為を行わないことで合意し、SECと和解した。

2002年 5月

5/30	SEC、エドガー・データベースのリアルタイム情報を無料で提供するサービス開始。
5/21	ニューヨーク州司法当局とメリルリンチ、アナリストの利益相反問題について、社内体制の整備や和解金の支払い等で和解が成立したことを発表。
	シティグループ、西海岸のS&Lゴールデン・ステート・バンコープの買収を発表。ゴールデン・ステート・バンコープは、全米第2位のS&Lカル・フェッドと、モーゲッジ・サービス全米8位のファースト・ネーションワイド・モーゲッジを傘下に持つ。
5/17	メリルリンチ、英国HSBCホールディングスと合弁で設立したオンライン証券メリルリンチHSBCから撤退すると発表。メリルリンチHSBCは、HSBCグループに統合される。
	SECと商品先物取引委員会（CFTC）、日本の金融庁との間で情報交換取極に署名。
5/10	バンク・オブ・モントリオールグループのオンライン証券部門ハリス・ディレクト、モルガンスタンレーのオンライン証券口座を1億600万ドルで買収することを発表。
5/8	SEC、NASDとNYSEが作成した、証券アナリストの利益相反を防止するための新規則を承認。
5/2	会計監査法人プライスウォーターハウス、コンサルティング部門の株式公開計画を発表。公開は8月の予定。
5/1	オンライン証券チャールズ・シュワブ、シュワブ・エクイティ・レーティングスの導入を発表。2000年に買収したシカゴ・インベストメント・アナリティクス社の株式分析システムによるレーティングを提供する。

2002年 4月

4/25	SEC、全米証券業協会（NASD）、NYSE、NASAA、各州の規制当局等と合同で、アナリストの中立性をめぐる正式な捜査を開始したことを発表。
4/23	財務省、新しいマネーロンダリング規則を発表。証券会社、投資信託、クレジット・カードのシステム業者、先物取次業者等にマネーロンダリング対策が義務付けられる。
4/11	ゼロックス、事務機器のリースをめぐる不正な会計処理で利益を水増ししていた疑いに対し、不正行為については否定も肯定もせず、SECに民事制裁金1000万ドルを支払い、1997～2000年度の業績を修正することに合意。
4/10	オンライン証券イー・トレード、同じくオンライン証券のトレード・スケープを1億500万ドルで買収することを発表。
4/8	ニューヨーク州司法当局、メリルリンチのアナリスト・レポートが、同社の投資銀行部門の業績を上げるために不当に歪められていて、ニューヨーク州法違反の疑いがあるとし、ニューヨーク州最高裁判所に召喚状と差止命令を申立て、認められる。