≪2004年4月～6月≫

2004年 6月

6/23	SEC、ミューチュアル・ファンドの(1)取締役会による運用会社の選定事由と支払い金額の開示、(2)取締役会の独立性の確保、(3)取締役会の有効性を毎年見直すこと等を義務付ける規則案を採択。
	SEC、空売り規制の改正案である「レギュレーションSHO」を採択。2005年1月3日から1年間のパイロットプログラムとして、ラッセル3000指数の構成銘柄で流動性の高い上位約1/3に空売り価格規制を適用しない。空売りの最低価格を直近の出来値で決めるティックテストから最良の買い気配値で決めるビッドテストへの移行案は延期。
6/21	地銀大手のワコビア、サウストラストの買収を発表。
	全米最大のショッピングモールREIT（不動産投資信託会社）のサイモン・プロパティー・グループ、米国やアジアにアウトレットショッピングモールを保有するチェルシー・プロパティー・グループを35億ドルで買収すると発表。
6/4	SECと欧州証券監督者委員会（CESR）、協力体制の強化で合意。米国および欧州の証券市場における潜在的な問題を共有し、早い段階から対応方法を話し合うのが狙い。
6/2	SEC、銀行が証券業者の登録なしで行うことのできる証券業務に関する規則案を提出。

2004年 5月

5/26	地銀のウェルス・ファーゴ、投信会社のストロング・ファイナンシャルの買収を発表。
	SEC、ミューチュアル・ファンドの販売手数料割引（ブレークポイント・ディスカウント）に関する情報開示と、運用会社の倫理規定に関する規則案を採択。
5/25	ナスダック、サンガード・データ・システムズ傘下のECNのBRUTを買収すると発表。
5/18	E*トレード・ファイナンシャルが1万5000台のATMを売却する意向との報道。
5/14	SEC、通貨監督局（OCC）、連邦準備制度理事会（FRB）、連邦預金保険公社（FDIC）、および貯蓄金融機関監督局（OTS）、金融機関に対して複雑なストラクチャード・ファイナンスのリスク管理に関するステートメントを共同で発表。
5/12	シティグループ、プリンシパル・ファイナンシャル・グループのモーゲージ・バンキング部門（プリンシパル・レジデンシャル・モーゲージ）を買収すると発表。
5/9	地銀大手のサントラスト・バンクス、ナショナル・コマース・ファイナンシャルを約70億ドルで買収することで合意したと発表。
5/6	投資信託の格付け会社大手のモーニングスター、SECにIPO登録を申請。
5/3	インターナショナル・セキュリティーズ・エクスチェンジ（ISE）、2004年後半にIPOを実施する計画を発表。米国で取引所のIPOは、2002年のシカゴ商品取引所（CME）以来。

2004年 4月

4/29	インターネット・サーチエンジン大手のグーグル、株式公開（IPO）の計画を公表。引受幹事にはCSFBとモルガン・スタンレーを指名。
4/28	コムキャスト、ウォルト・ディズニーに対する買収案を撤回すると発表。
	SEC、資産担保証券（ABS）の登録、情報開示、報告義務を拡充する規則を提案。
	仏銀行のBNPパリバ傘下のバンクウェスト、カリフォルニア州のユニオン・セーフ・デポジット・バンク（USDB）を2億4500万ドルで買収すると発表。
4/13	SEC、ミューチュアル・ファンドの運用会社と変額保険の保険会社に対し、(1)マーケット・タイミングへの対応策、(2)公正価値評価の適用方針とその影響に関する情報開示、(3)ポートフォリオの内容開示に係る社内方針や手続きの説明を義務付ける規則改正案を採択。
4/8	4年ぶりにダウ・ジョーンズ工業平均株価指数の銘柄構成が変更。AT&T、イーストマン・コダック、インターナショナル・ペーパーが外れ、保険大手のAIG、製薬のファイザー、電話サービスのベライゾンが追加される。
4/7	米国証券取引委員会（SEC）、上場企業に業務継続計画（Business Continuity Plan）の作成を義務付けるニューヨーク証券取引所（NYSE）と全米証券業協会（NASD）の自主規則を承認。会社は緊急時の対応策を作成し、その内容を毎年見直す義務を負う。
4/6	モルガン・スタンレー、金融リスク分析会社Barraを現金8億1,640万ドルで買収すると発表。BarraはMSCIに併合される予定。