≪2008年7月～9月≫

2008年 9月

9/29	シティ、FDICを通じて、ワコビアの証券業務等を除く銀行部門と資産の、21.6億ドル相当での買収に合意したと発表。（10月3日にウェルズ・ファーゴとワコビアによる合併合意のニュースを受け、分割買収をめぐるシティ、ウェルズ、政府による3者協議へ）
	モルガン・スタンレー、東京三菱UFJ銀行から普通株と転換権付き永久優先株による90億ドル相当の資金調達を発表。
	連邦議会下院、最大7,000億ドルの不良資産買い取りを盛り込んだ金融安定化法案を否決。（10月3日に、買い取り過程を3段階に分けることや買い取りを求めた金融機関の幹部報酬を制限することなどの修正法案を加えた修正金融安定化法案を可決）
9/26	JPモルガン・チェース、普通株による100億ドルの資金調達を発表。
9/25	JPモルガン・チェース、FDICを通じて米貯蓄貸付組合最大手のワシントン・ミューチュアルを買収することを発表。同社はFDICに約19億ドルを支払う。
9/23	ゴールドマン・サックス、バークシャー・ハザウェイより50億ドルの資金調達を実施。
9/21	FRB、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが銀行持株会社に転換するとの申請に対しての承認のプロセスが完了したことを公表。
9/19	財務省、金融機関が保有するモーゲージ関連債権を公的資金で買い取るための制度の創設と、マネーマーケットファンド（MMF）市場の救済を柱とする金融安定化対策発表。
9/17	SEC、裏づけのない空売り規制に関して上場全銘柄へ対象を拡大することを発表。
	リーマン・ブラザーズ、北米部門を英バークレイズへ売却することで合意。
9/16	AIG、ニューヨーク連銀からの上限850億ドルのつなぎ融資の認可をFRBより受けると公表。AIGはまた、財務省向けに議決権の約79.9%に当たる優先株を発行する。
9/15	バンク・オブ・アメリカ、メリル・リンチを500億ドルの株式交換で買収すると発表。
	リーマン・ブラザーズ、連邦破産法11章（チャプター・イレブン）の適用を申請。
9/7	財務省と米連邦住宅金融局（FHFA）、公的資金の注入を通じたファニー・メイとフレディ・マックの救済計画を発表。

2008年 8月

8/18	電子エクイティ・トレーディング・プラットフォーム提供会社のBATS、SECより国法証券取引所としての認可を受ける。
8/7	シティ・グループ、11月5日まで73億ドル相当のオークションレート債（ARS）を買い戻すと同時に、ニューヨーク州及び北米証券監督官協会（NASAA）に和解金計1億ドルを支払うことに合意。（その他、8月中旬から9月上旬にかけて大手証券会社や銀行によるARSの買戻しと州証券規制当局との和解が発表される）
8/6	カウンターパーティー・リスク・マネジメント・ポリシー・グループ（CPMPG）、「システミック・リスクを抑制する：改革への道」と題した報告書を公表。

2008年 7月

7/29	SEC、15日に緊急発令した空売り規制をさらに10日間延長することを発表。
7/28	バンク・オブ・アメリカ、シティ、JPモルガン・チェース、ワコビアの四大銀行、FDICや財務省が発表したカバード・ボンドに関する方針を支持する共同声明を発表。
	財務省、優良資産の担保付き債券（カバード・ボンド）市場の発展を促すことを目的とした「居住用カバード・ボンドに関するベスト・プラクティス・ガイド」を公表。
7/26	住宅金融系GSE支援策を含む住宅関連法案、23日の下院可決に続き上院でも可決。
7/15	SEC、住宅金融系GSE及びプライマリーディーラー19社の銘柄について7月21日以降10日間にわたって、裏づけのない空売りを制限する緊急命令を発動。
7/13	財務省ポールソン長官、財務省による住宅金融系政府後援企業（GSE）向け融資の一時的拡大や株式取得などから成る、GSE支援策を発表。
7/11	貯蓄貸付組合大手インディーマック、取り付け騒ぎによる流動性危機により業務停止と連邦預金保険公社（FDIC）の管理下に置かれることを発表。
7/7	証券取引委員会（SEC）と連邦準備制度理事会（FRB）、ブローカーディーラーを傘下に置く銀行持株会社、プライマリーディーラー、大手投資銀行に対する検査と情報共有についての覚書（MOU）を交わす。