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資本市場クォータリー 1997年夏号
ビッグバンと競争政策
淵田 康之
要約
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1. ビッグバンにより規制緩和が進展する。この場合、自由な競争が、適切に展開されるよう、競争政策を徹底させていくことが、国家の役割として重要となる。日本のビッグバンの議論には、この競争政策の論議が欠けているように思われる。

2. 競争政策は、金融業において特に重要である。一つの重要な理由は、金融業が、ネットワーク産業であるからである。

3. 今後、独占禁止法の問題にとどまらず、銀行行政、証券行政の問題として、競争政策の観点が積極的に導入されていくことが望まれる。

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