トップページへEnglish中文よくあるご質問お問合せサイトマップ野村グループ
野村資本市場研究所
サイト内を検索
研究レポート統計・データ出版物のご紹介研究員のご紹介会社情報

[PDF] バックナンバー一覧
資本市場クォータリー 1997年夏号
SBCの投資銀行戦略
落合 大輔
要約
[PDF] 全文PDFダウンロード
1. 5月15日、スイスの大手ユニバーサル・バンクSBCが、米国の有力投資銀行ディロン・リードを買収することで合意した。SBCの投資銀行部門であるSBCウォーバーグに吸収され、SBCの投資銀行部門はSBCウォーバーグ・ディロン・リードに改称される。また、7月15日には日本長期信用銀行との提携も発表された。

2. SBCはスイスで第3位、欧州で第10位の有力投資銀行である。同行は、(1)投資銀行業務、(2)国際機関投資家向けアセット・マネジメント業務、(3)プライベート・バンキング業務、(4)国内を中心とする商業銀行業務、を4本の柱とする組織改正を、今年初より実施した。国内商業銀行業務の収益性の低下を背景に、手数料ビジネスの強化と積極的な国際展開が急務であるとの判断によるものである。

3. 今回のディロン・リード買収は、4本の柱のうちの1つである投資銀行業務の強化を目指したものである。SBCは、英国の最有力マーチャント・バンクSGウォーバーグを95年に買収した。この結果、欧州では有力投資銀行の地位を固めたが、米国でのシェアは低く、米国への進出が課題となっていた。

4. ディロン・リードは、かつてのバルジ・ブラケットに名を連ねたこともある名門投資銀行である。現在は従業員が約730人と規模は小さいものの96年の米国M&A部門ランキングでは14位に入っている。

5. 欧州の有力投資銀行の一部は、米国進出を積極的に進めている。そのための戦略として、投資銀行を丸ごと買収する方法の他に、有力投資銀行からの人材引き抜きも盛んに行われている。これまで、欧州金融機関が買収したのは比較的規模の小さいブティック投資銀行が中心であるが、大手投資銀行の買収が行われるか、買収と人材引き抜きのどちらが成果を上げるか、の2点が注目される。

6. また、長銀との提携は、日本市場への進出を目指す外資系金融機関にとって、国内銀行との提携がどの程度有効であるかを図る格好の試金石となろう。

落合 大輔の他の論文を見る

PDF繝輔ぃ繧、繝ォ繧定。ィ遉コ縺輔○繧九◆繧√↓縺ッ縲√励Λ繧ー繧、繝ウ縺ィ縺励※Adobe Reader縺悟ソ隕√〒縺吶
縺頑戟縺。縺ァ縺ェ縺譁ケ縺ッ蜈医↓繝繧ヲ繝ウ繝ュ繝シ繝峨@縺ヲ縺上□縺輔>縲
Adobe Reader 繝繧ヲ繝ウ繝ュ繝シ繝


このページの先頭へ
ご利用にあたって個人情報保護方針 COPYRIGHT(C) NOMURA INSTITUTE OF CAPITAL MARKETS RESEARCH, ALL RIGHTS RESERVED.