1. 証券会社や金融機関が、インターネットのホームページ上で投資に関する広告・宣伝を行ったり、金融取引サービスを提供することは、インターネット上の情報がどこの国の管轄権に属するのかというジュリスディクションの問題など、複雑な規制上の問題を提起する。
2. 97年4月に英国の自主規制機関SFAがまとめた理事会通知は、こうした問題に一定の指針を与えるものである。通知では、英国外のインターネット・サーバーから発信された情報であっても、英国居住者に向けられたものは、金融サービス法の規制に服することが明確にされた。
3. 米国や日本でも、インターネット・ホームページが広告規制に服することは明確になっているが、ジュリスディクションの問題については不明な点が多い。
4. 今後、こうした問題について、国際的な場で議論がなされ、解決が図られることが望ましい。
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