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資本市場クォータリー 1998年秋号
米国の変額年金とミューチュアル・ファンド
井上 武
要約
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1. 米国の保険業界では、終身保険や定期保険といった伝統的な商品の成長の鈍化や老後資産の貯蓄に対するニーズの拡大を反映して、年金商品への依存度が高まってきている。

2. 年金商品の中でも掛金をミューチュアル・ファンドに投資できる変額年金の成長が著しく、98年第2四半期の販売額も前年同期比で27%の増加となり、過去最高を記録している。

3. 変額年金はノーロードのミューチュアル・ファンドへの投資を税制優遇の下、さらには、一定の死亡保障及び生存保障の下に行うことが可能となる商品である。

4. 現在、ミューチュアル・ファンドの10%が変額年金を通じて販売されている一方で、変額年金のうちの約4割が証券会社や銀行を通じて販売されており、生命保険商品と資産運用商品の融合が進んでいる。

5. 今後、わが国においても、金融ビッグバンの進展や年金制度への不安により、自己責任による資産形成に対するニーズが高まることが予想され、消費者ニーズに対応する商品の一つとして、本格的な変額年金商品を導入することも考えられよう。

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