1. 証券取引の参加者間の電子的なコミュニケーションを、統一的な仕様で実現するためのメッセージ・プロトコルであるFIXが、日本においても導入されつつある。
2. FIXは、1993年、フィデリティとソロモンの間のパイロット・プロジェクトとして始まり、その後、主要なバイサイド、セルサイドが参加したFIX委員会が設立された。米国では、今日、IOI(Indications of Interest)の分野を中心に、電子的な証券取引を行う際の標準的な仕様として普及が進みつつある。
3. 英国にもFIX委員会があり、欧州での普及も始まっているが、1998年6月には、これらの地域委員会の上部団体として、グローバル運営委員会が設立されることが決まった。
4. FIXのグローバルな普及を目指し、新たな地域委員会として日本委員会の設立も予定されている。日本では、現状、一部の関係者が独自にFIXを導入しているが、真の統一仕様とするためには、主要な市場関係者が協力し、FIX日本委員会の設立、運営を成功させていくことが望まれる。
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