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資本市場クォータリー 1998年冬号
タイの金融・資本市場整備は奏功するか
落合 大輔
要約
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1. 今回の為替レート、株価の暴落がタイに与える影響は深刻である。97年10月末のSET指数の下落率はピーク比で70%にも達する。不良資産の規模に対する懸念や政局不安から、明るい展望は開けていない。

2. ただ、タイでは、資本市場の制度面の整備は進んでいる。95年には、金融の効率化や金融システムの安全性の強化、タイの国際金融センター化などを目的とした、金融システム・マスタープランが発表されたが、実はそれ以前から、特に資本市場の制度面での改善は進められていた。制度面では、上場企業の多様化、債券市場の発行、流通両面からの整備、機関投資家の育成、など広く手当がなされた。だが、これらの制度改革に市場参加者が対応できないうちに、今回の大きな混乱に見舞われてしまった。

3. 一方、金融機関の競争促進、ポートフォリオの質向上、金融システムの安全性の確保、については、ほとんど成果が得られていなかった。商業銀行に次ぐ重要な金融業態であるファイナンス・カンパニー91社のうち、実に58社が過剰な不良資産を抱え営業停止とされたことが、このことを如実に物語っている。

4. 今回の混乱は、金融機関の再編・強化の絶好の機会である。既に行われた対策に加え、残された課題についてもできることは何でもやるという姿勢が見られる。制度改革に対する市場参加者の対応が進めば、タイ経済の立ち直りに大きく貢献しよう。

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