1. 欧州でもインターネット・ブローカーが注目を集めている。英国では、米国の有力インターネット・ブローカーが参入し、国内の専業証券会社、銀行の証券子会社と合わせ、インターネット・ブローカーの数は10社を超えた。また、ドイツやフランスでも、インターネット・ブローカーの数は増加している。
2. 英国のインターネット・ブローカーの手数料は、安くても20ポンド前後で、米国の水準と比べると高い。しかし、電話を通じたディスカウント・ブローカーの手数料が、平均で売買代金が5,000ポンドの場合74.7ポンド、25,000ポンドの場合で185.2ポンドであったことを考えると、手数料は大幅に低下した。手数料引き下げ競争も見られるようになった。
3. 大陸欧州では、ドイツでインターネット・ブローカーが盛んに利用されている。その他、フランスやスウェーデンでも普及しつつある。
4. 欧州では、個人投資家の証券投資が次第に活発化している。インターネット・ブローカーの普及が個人投資家をさらに増やし、手数料率が更に低下するという好循環が期待される。そうなれば、資本市場もさらに活性化しよう。
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