1. 米国証券業界では、インディペンデント・コントラクター(証券会社との契約に基づいて証券営業を行うが、厳密な意味での従業員ではない)が活躍している。最近は、大手証券会社のトップ営業マンによるインディペンデント・コントラクターへの転身も見られ、伝統的証券会社も優秀な人材を維持するために、彼らの営業スタイルを取り入れ始めた。またインディペンデント・コントラクター最大手のサンアメリカは、大手証券会社と比較しても営業マン数は全米第4位と、一大勢力となりつつある。
2. インディペンデント・コントラクターは、コミッションの約9割を受取る代わりに事務所経費・人件費も負担する等、自己裁量で営業を行う。ただし、彼らを採用する証券会社は、一般の証券会社並みの監督責任を負う。
3. ファイナンシャル・プラニング業界の主流を成すコミッション型のプランナーの多くは、このインディペンデント・コントラクターに他ならない。投資信託・変額個人年金を中心に保険商品・個別株等も扱い、アセット・アロケーションに重点をおいたアドバイスを提供している。
4. ファイナンシャル・プラニング的なアプローチを目指す金融機関にとって、インディペンデント・コントラクター採用証券会社は魅力的である。特に97〜98年にかけて、保険会社による買収が相次いだ。
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