1. 米国老舗相互保険会社ミューチャル・ライフ・インシュランス・オブ・ニューヨーク(MONY)が、98年11月16日、新規公開を行い株式会社化を終了した。
2. 同社は、資本調達の活用により新規商品開発、最新のエージェント及び顧客サポート・プログラムの導入、知名度の向上、既存販売チャネルの拡大を進めることが可能になると期待している。
3. 組織上、相互会社のMONYは、株式会社のMONYライフ・インシュランス・カンパニーとなり、その上に持株会社MONYグループが置かれ、同社が新規公開を行った。1,125万株が投資家向けに発行され、契約者に対しては、社員権の補償として3,410万株が分配された。また、すべての配当付生命保険の配当原資を確保するため、クローズド・ブロックを設けて約72億ドルの資産を分離した。
4. MONYの新規公開に対し好感的な見方が多いが、98年夏以降、米国株式市場が不安定となった中での新規公開が、契約者の不利益に繋がったという批判や、クローズド・ブロックの資産の量や質について、疑問を呈する声もある。
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