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資本市場クォータリー 2000年春号
米国商業銀行業界の決算概況(1999年)
飯村 慎一
要約
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1. 1999年の米国商業銀行業界は、米国経済の拡大を反映して、多くの銀行が過去最高益となる好決算となった。FDIC発表によれば、加盟10,220行の純利益は前年比16%増の717億ドルと、8年連続で過去最高益を更新した。

2. 収益性改善の主要因は非金利収入の拡大と非金利費用の縮小である。大幅な非金利収入の拡大により、業界全体のROAは1.31%と初めて1.3%台に乗り、ROEも15.34%と1990年代初頭の金融危機から脱却した1993年と同水準に達した。

3. 大手20行では、純利益が20行平均で前年比32.4%増、ROA1.51%、ROE20.1%、総収入12.1%増となった。マネーセンターバンクでは、ITの有効活用や合併関連費用の圧縮などもあって、純利益がシティグループ69.9%増、バンク・オブ・アメリカ52.6%増、チェース・マンハッタン44.0%増、JPモルガン113.4%増となった。

4. リージョナルバンクでは、ウェルズ・ファーゴの純利益が92.2%増となった一方、バンクワンは傘下のファーストUSAの経営不振もあって11.9%増に留まった。トラストカンパニーでは、BONYの躍進が目立った。

5. 総じて経費率の大幅な削減と非金利収入の拡大によって大手行の収益性は改善をみたが、銀行セクターの株価パフォーマンスは悪かった。2000年は、米国経済の行方が最大の焦点ではあるが、伝統的銀行業務から脱却し体質改善が進展しているだけに今後の経営戦略が注目される。

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