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資本市場クォータリー 2000年春号
チェース・マンハッタン・コーポレーションの低迷・再生・成長
─我が国銀行経営へのインプリケーション─
飯村 慎一
要約
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1. 金融大再編を経験した我が国の大手金融機関が、チェース・マンハッタン・コーポレーション(CMB)に注目している。米国の銀行合併の成功事例として我が国でも評価が高まっているからである。

2. 環境条件の変化に適応できなかったCMBは1990年代半ばにかけて業績低迷を続け、1995年にはケミカル・バンクによって、事実上、買収される。しかし、ポストマージャー期における大規模な経営合理化とグローバルな金融サービス業への戦略転換によって、1999年には過去最高益というかたちで蘇るのである。

3. 競争力の回復に向けた変革のダイナミズムは、その戦略を3つの視点から分析することによって浮き彫りにされよう。第一は、信用ポートフォリオの再構築とオフバランス取引の強化である。第二は、金融サービス業への変貌に向けた業務戦略である。そして、第三は、株主価値を意識した組織文化の改革に向けた戦略である。

4. 第一の戦略によって信用ポートフォリオの徹底的なリスク軽減が果たされ、第二の戦略によって新たな成長シナリオを構築する業務の選択と拡大が図られ、第三の戦略によって株主価値経営の時代へ対応することができた。

5. 我が国銀行経営にとって、CMBからのインプリケーションは多い。しかし、新しく誕生する「メガバンク」の当面の課題と長期的な方向性は決まっていると言える。足下の収益向上を実現してグローバルな金融サービス業に変貌しなければ、我が国銀行業の新たな成長はないのである。

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