1. 米国の投資信託においては、2001年上半期(1〜6月)、株式市場が大幅な調整を経験する中で、株式投信から債券投信やMMFへ資金をシフトする動きが強まった。投資信託全体の純資産残高は2001年6月末に6兆9,430億ドルとなった。これは、2000年12月末と比較してほぼ横ばいであった。
2. 株式投信は2000年12月末と比較して2854億ドル減少して3兆6,769億ドルとなり、投信全体に占める割合を3.9%低下させて53.0%とした。代わりに、債券投信は537億ドル増加、MMFは2,100億ドル増加して投信全体の残高維持に貢献した。
3. 資金流出入においても株式投信から債券投信やハイブリッド投信、MMFへのシフトが見られた。株式投信への資金流入減少は、2000年下半期にも現れていたが、代わりとなる資金の流入先は主にMMFであった。これに対し、2001年上半期では、株式投信への流入減を債券投信やハイブリッド投信への流入増が補い、その上でMMFへの流入増が投信全体への資金流入拡大に貢献した。
4. 株式投信のパフォーマンスを見ると、平均リターンはバリュー・ファンドがプラス、グロース・ファンドがマイナスという傾向が続いた。
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