1. 2001年7月20日、米国財務会計基準審議会(FASB)は、M&Aに関する新しい会計処理基準を公表した。
2. 主な変更点は、持分プーリング法を廃止してパーチェス法に一本化するとともに、パーチェス法による処理によって生じる暖簾について、毎期一定額を償却する手法に代わり、最低年一回の減損テストを課した点にある。
3. 今回の企業結合会計の変更は、必ずしも最近のM&A取引低迷の第一の要因とは見られていないが、買収手法の変化等さまざまな側面において、今後影響を及ぼす可能性がある。
4. 我が国においては、合併に関する包括的な会計基準は存在していないが、その策定に向けた審議が現在進行中である。我が国にとって有意義なM&A取引に対して、大きな制約を与える事のない企業結合会計の整備が期待される。
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