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資本市場クォータリー 2003年秋号
ゼネラルモーターズ社の社債発行と年金問題
胡田 聡司
要約
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1. GMは6月、確定給付企業年金の積立て不足問題に対応することを主な目的として、米企業史上最大となる176億ドルの社債発行を発表した。GM本体が132億ドル、金融子会社GMACが44億ドルを調達する。

2. GMの企業年金は、ここ数年の資産減少や給付債務増大のため積立て不足額が膨らみ、2002年末現在で254億ドルに達している。今回のGM本体の調達分は、ほぼ全額が年金やその他の退職給付プランへの拠出に充当される予定である。

3. 年金に拠出が行われると、P/L上の利益が増加し、また年金債務が長期借入債務に置換される点でB/Sの強化にもなる。加えて、拠出額を税務上の損金に算入することも可能となる。但し、自己資本の目減りへの直接的な対策とはならない。

4. 今回積立て不足対策を行うこととなった原因は、株価や長期金利の変動が年金を通じて企業財務に与えた負の影響を、受け止めきれなかったところにある。しかし拠出を行っても、同社は依然多大な市場リスクを抱えた状態と思われる。労働組合組織の発達した米自動車業界における妥当性はともかく、一般に市場リスクへのエクスポージャを減らしたい企業にとっては、確定給付年金の見直しや確定拠出年金の利用など、給付債務を見据えたより根本的な施策も必要となってこよう。

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