小泉内閣が発足してまる2年が経った。発足直後に、TOPIXは1400、日経平均株価は14000円台の高値をつけたものの、その後、株価指数はこの水準を超えることがなく、昨今では20年以上前の水準にまで下落する状況が生じている。
いきおい、小泉首相が声高に提唱した「構造改革」についても、株価の大幅な下落という現実の前に、人々の共感が薄れつつあるように思われる。そして、景気刺激、デフレ阻止のための積極的な財政・金融政策の発動を求める動きは、一段と強まる気配がある。
構造改革論の一つの誤算は、それが清算型の処理のように認識されることが多かったことであろう。誤算ではなく、実際に清算型処理を目指す向きもあったのかもしれない。
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