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資本市場クォータリー 2003年夏号
わが国における信用リスク移転取引の現状と課題
安達 毅
要約
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1. わが国において最近、シンジケート・ローンや貸付債権証券化等の手法を通じて銀行に集中する信用リスクを他者に移転する試みが増加しつつある。

2. しかしながら、欧米との比較において、わが国の状況はまだ発展初期の段階にある。規模はもちろん、流通市場の成熟度においても欧米が大きく先行する。シンジケート・ローンの活発な組成・売買に加え、クレジット・デリバティブ取引、及びクレジット・デリバティブを活用した証券化が盛んに実施されていることが特徴である。

3. わが国の信用リスク移転取引にかかる大きな課題として、銀行貸付が必ずしも債務者の信用リスクに見合った金利設定となっていないために、その信用リスクを移転(転売)しても、銀行の自己資本比率対策という点を除き、銀行、債務者の双方ともほとんど経済的メリットを得られない状況にあることを指摘したい。一層の取引拡大のためには、貸付金利水準適正化が求められる。

4. 大規模且つ円滑な信用リスク移転のためには、クレジット・デリバティブを用いた証券化が有効である。しかしながら、会計処理上の問題や情報開示の問題、また、新BIS規制における取扱いの問題等、留意すべき点も多い。今後の各行の取り組みや、制度改革をめぐる議論の進展が注目される。

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