1. 米国ETFs(上場投資信託)市場は、1996年後半から本格化した株式上昇相場をきっかけとして急成長し、1996〜97年にかけてその純資産額は約2.8倍に拡大した。株式市場がピーク・アウトし、下降トレンドに突入した2000年9月以降も、機関投資家によるヘッジ取引など、ETFsの商品特性を生かした取引が活発化している。
2. 2002年7月には、米国財務省証券や米国社債など、特定債券指数への近似の連動を目指す米国初の「債券指数型ETFs」が上場された。昨今の株式市場低迷の中で、債券運用への関心が高まっていることもあり、同ETFsの登場は時宜を得たものと言える。
3. 米国ETFs市場では、以上のような動きに加え、金融デリバティブ等を利用したブル・ベア型や完全アクティブ型など、新種のETFs開発への取り組みも行われており、その動向が今後注目される。
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