1. 石油価格の高騰に牽引される形で、コモディティ投資への関心が高まっている。米国の投資家が選択可能な投資手法として、現物投資(一部の貴金属)、先物、関連企業の株式投資、投資信託などが考えられるが、投信の中でもETF(上場投資信託)を活用する動きが出てきて、注目を集めている。
2. エネルギー・コモディティETFは、関連セクターの株価指数に連動するファンドが人気を集めているほか、2004年11月に上場した金ETFを契機に、直接的にコモディティ市場の価格の動きにトラックするような新型ETFの開発が活発化している。
3. コモディティETFの開発を巡っては、信託や先物・デリバティブの活用など、さまざまな工夫が取り入れられている反面、仕組みが従来のETFに比べ、やや複雑になっており、認可に時間がかかる可能性も指摘されている。
4. コモディティETFの開発競争は、米国ETF市場で進展してきたプロダクト多様化のひとつの側面ということができる。投資家層の拡大との好循環が生まれており、今後も注目される。
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