1. 2002年12月のWTOへの加盟以降、中国の金融や証券サービス業における外資の参入が活発化している。
2. 投資信託業では外資のシェアは約3割、株式投信だけでみるとシェアは5割に達している。
3. 外資による国内証券市場への投資を一定の枠の範囲内で認める適格外国機関投資家(QFII)制度においても、新規の認可や設定枠の増額が進んでいる。
4. 証券業への進出はあまり進んでいないが、今後、経営難にある国内証券会社の再編をきっかけに、外資の進出が活発化することも予想される。
5. 中国の証券市場は、日本を除くアジアの中でも最も大きく、また、成長が期待できる市場であるため、国際的な金融グループのアジア戦略において欠くことはできない。
6. また、中国当局は、資本市場のルールを適切に利用する参加者が増えることによって、市場の規律が高まることを期待している。
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