1. 2005年6月24日、米国最大の金融コングロマリットのシティグループは、資産運用部門であるシティグループ・アセット・マネジメントの大半を、地方証券会社のレッグ・メイソン社に37億ドルで売却すると発表した。シティグループは代わりに、レッグ・メイソン社の証券部門等を受け入れる。
2. シティグループは、2005年1月の生保部門売却に続き、「商品製造部門」にあたる資産運用部門を売却して、製販分離を一層進める。また同社はレッグ・メイソン社のリテール証券部門を得て、販売部門を強化する。
3. レッグ・メイソン社は、シティグループの資産運用部門買収とほぼ同時に、ファンド・オブ・ヘッジファンド会社大手のパマール(運用資産200億ドル)も買収する。これら2つの取引により、レッグ・メイソン社は運用資産8,320億ドルの運用専業会社として生まれ変わる。
4. メリル・リンチも昨年、レッグ・メイソン社への資産運用部門の売却を検討した、と報道された。今後は、シティグループに追随する金融機関が登場するのかが、注目されていこう。
|