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資本市場クォータリー 2005年夏号
アジア債券市場育成を巡るこれまでの経緯および近時の動向について
浦出 隆行
要約
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1. 97年のアジア通貨危機は、域内の長期投資に向かっていた短期の外貨借入が急激に引き揚げられたことが主因であったとされている。これを是正してアジア域内の貯蓄が域内投資に回っていくための仕組みとして、アジア域内債券市場の育成に関する気運が高まりを見せている。

2. そのひとつが、ASEAN+3財務大臣会合のフレームワークで推進されている「アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)」である。ここでは域内通貨建て債券の発行のための市場整備、発行体・投資家・投資対象の多様化を通じて市場に厚みを持たせることなどが課題として掲げられており、具体的成果も徐々に上がり始めている。

3. もうひとつが、東アジア・オセアニア中央銀行役員会議(EMEAP)が推進する「アジア・ボンド・ファンド(ABF)」である。2003年6月には各国中銀の外貨準備をドル建ての域内債券に投資する1号ファンドが、今年5月には対象を現地通貨債にまで拡大した2号ファンドが組成されており、後者においては民間資金の導入も予定されている。

4. またこれらの動きを踏まえて、民間運用業者がアジア債券を組み入れた商品や指数の開発・販売等を始めるといった動きも本格的になりつつある。

5. 当面はABMIとABFが域内債券市場育成の両輪になっていくものと思われる。今後の課題としては、域内各国の市場インフラ整備の継続・加速に加え、域内投資の活発化を睨んだ監視体制整備、域内機関投資家の育成等が挙げられよう。さらに長期的には、こうした流れが将来的なアジア域内共通通貨への通過点となるかといった点も注目に値する。

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