1. 米国証券取引委員会(SEC)は、2004年11月3日、公募証券の発行開示制度を大幅に見直す一連の規則改正提案を発表した。
2. 改正案では、参照方式を利用できる継続開示発行者を中心に、従来の法定目論見書の記載事項に縛られた勧誘規制が改められ、自由な情報提供が認められることになる。とりわけ、浮動株時価総額7億ドル以上等の要件を満たす「適格著名発行者」には緩やかな規制が適用される。
3. 今回の規則改正提案は、わが国で最近議論されてきたディスクロージャー制度上の問題点も多数取り上げており、今後のわが国における検討に対しても大いに示唆に富んでいる。
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