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資本市場クォータリー 2006年秋号
日本における株式夜間取引PTSの意義と課題
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大崎 貞和
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- 9月15日、オンライン取引専業証券会社大手のカブドットコム証券は、夜間取引市場「kabu.comPTS」を開始した。取引時間は19時半から23時、東証一部銘柄を中心に上場300銘柄を取り扱う。国内では初めて、取引所市場と同じ取引仕法である競売買(オークション)を全面的に採用した私設取引システム(PTS)である。
- PTSは、米国ではナスダック市場銘柄を中心に活発な売買を行い、最近では、アーキペラゴがニューヨーク証券取引所(NYSE)と経営統合するなど、既存の取引所と対等の存在に成長している。これに対して日本では、とりわけ株式を取り扱うPTSの活動は低調である。
- 株式の夜間取引は、(1)企業価値に係わる新たな情報が発生しにくい夜間に行われること、(2)効率的な価格形成をリードする機関投資家の参加が望みにくいこと、などから問題も多い。もっとも、証券会社が、独自の経営判断に基づき、そうした問題点を理解する顧客を対象にサービスを行うことまでを否定する理由はない。
- カブドットコム証券のPTSはこれまでのところそれほど活発に利用されていないようである。もっとも、今後は海外の機関投資家による利用が拡大するといった見方もある。一方、同じオンライン証券会社大手のSBIイー・トレード証券、松井証券も、それぞれPTS構想を発表しており、今後の展開が注目される。
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