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資本市場クォータリー 2006年秋号
中国証券業の再編
神宮 健、李 粹蓉
要約
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  1. 中国初の専門証券会社が1988年に設立されて以来、中国の証券業は急拡大した。しかし、2001年以降の株価低迷の中、証券会社を巡るさまざまな問題が明るみに出た。


  2. 中国証券監督管理委員会は2004年から、「分類監督管理」「扶優汰劣」の方針に基づき証券会社に対する本格的な整理・再編に乗り出した。優良証券会社には、業務面の支援策と流動性の改善策を講じるのに対し、問題のある証券会社は「托管」・閉鎖あるいは資金注入・再生で整理・再編する。2004年以降、約20社の証券会社が中国証券業界から消えた。


  3. 政府主導の再編だけでなく、上場を積極的に検討している証券会社も増えている。ここで、未上場企業が上場企業に資産を注入し、上場企業の看板を未上場企業の看板に変える「借殻」による上場手法が注目されている。現在、1社目の例が実現しそうである。


  4. 整理・再編に合わせ、監督体制も一新される。2006年11月1日より、証券会社に新しいリスク・コントロール指標が適用される。指標の基準を満たそうと、各社は再編や資本の増強を加速している。


  5. 再編を経て、中国証券業界の勢力図は、国内3大勢力と外国勢に色分けされつつある。金融資産管理会社系、匯金・建銀投資・投資者保護基金系、創新類証券会社系、外国系である。


  6. 証券業界の再編や体質改善に業務・商品の多様化の果たす役割は大きい。「集合理財」、ワラント、ABS(資産証券化)が既に導入され、信用取引、株価指数先物も準備が整いつつある。


  7. 証券業界の整理・再編が進む一方、中国の金融業全体で見ると、徐々に「総合経営」(ユニバーサルバンキング)に向けて動いている点も重要である。既に、各業態間の相互乗り入れが見られている。今後、金融機関の内部管理や当局の監督体制などを整えた後、金融持ち株会社の形式へ向かうと考えられる。

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