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資本市場クォータリー 2006年夏号
地域金融機関として健闘するスペインの貯蓄銀行
林 宏美
要約
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  1. 我が国の主要行は、金融再生プログラムにおける不良債権比率の半減目標を達成したことなどによって、市場での攻勢を強めている。その一方で、2007年10月の郵便貯金銀行の誕生や道州制の議論なども相俟って、地域金融機関にとっては厳しい時代が到来する、と見る向きもある。


  2. 翻って海外の状況を見ると、必ずしも大手金融機関が国内市場を席巻する状況になっているわけではない。その典型的な事例として、スペインの貯蓄銀行が挙げられる。地域金融機関である貯蓄銀行セクターは、国内市場におけるシェアがほぼ一貫して増加し続けており、預貸ともに銀行のシェアを上回るようになっている。


  3. 株式会社形態をとらない貯蓄銀行は、地元の政治家や従業員、顧客などで構成される全体会合(株主総会に相当)が、取締役会のメンバーを選ぶ仕組みになっており、地域の代表者が貯蓄銀行の運営方針を決める。また、貯蓄銀行に対しては、利益の一部を地域社会のために拠出することが義務付けられていることから、地域の住民は、貯蓄銀行をコミュニティバンクとして認識する傾向が強い。


  4. こうした地域社会との密接な関わりが、貯蓄銀行における顧客の強いロイヤリティを醸成している。大手商業銀行が、コスト削減のために店舗網を縮小していた中でも、貯蓄銀行が一貫してその店舗数を増やす戦略を取ったことも、コミュニティバンクとしての貯蓄銀行の健闘につながっていると言えよう。


  5. スペインの貯蓄銀行セクターによる地域との関わり方のみならず、貯蓄銀行協会及び複数の貯蓄銀行が共同で設立した会社を活用した、共通資源化などは、我が国の地域金融機関の今後を考えるうえで、参考になる部分が少なくない、と思われる。

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