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資本市場クォータリー 2006年冬号
1990年代中盤以降の米銀行動の特徴
岩井 浩一
要約
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  1. 1990年代中盤以降の規制緩和や技術革新は、「規模拡大」、「店舗網拡充」、「業務多角化」といった新たな切り口で経営戦略を練り直す機会を米銀にもたらした。


  2. こうした環境変化に対して、大手銀行と中堅以下の銀行では、異なる戦略で生き残りを目指したと整理することができる。即ち、大手銀行が規模拡大や業務多角化を積極化させたのに対して、中堅以下の銀行では、顧客とのリレーションシップを重視し、預貸業務や決済業務といった「伝統的業務」を生き残り策の中心に据えていくことになった。


  3. このような戦略二極化の流れは今もなお続いているが、2000年以降になると、幾つかの変化も観察され始めている。例えば、大手銀行の中に規模や店舗網の削減に着手する先が出始めているほか、中堅以下の銀行においては、非金利ビジネスへの取組み度合いに銀行間格差が拡大している。


  4. こうした変化が今後の業界地図にどのような影響を与えるのか、あるいは、如何なる戦略を取った銀行が市場プレゼンスを高めていくのか、といった点は、わが国の銀行業界の行く末を占う上でも参考になるものであり、引続き注目されるところである。

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