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資本市場クォータリー 2007年夏号
拡大する米国の証券担保ローン
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沼田 優子
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- 米国では2007年1月、証券担保ローン残高が2,856億ドルと、ITバブル期の過去最高額を抜いた。その背景には、株式市場の回復に伴う信用取引の拡大があるが、その一方で、証券購入を目的としない証券担保ローンの残高が、大手証券会社を中心に拡大していることもある。
- 米国の一般的な証券担保ローンは、コミットメント・ラインのような仕組みとなっている。すなわち、借りるたびごとの信用審査や、返済額・期限等の定めがなく、いつでも入出金が可能なため、つなぎローンとしての効用が高い。さらに、このようなローンの進化型として、住宅用証券担保ローンやローン総合口座も登場した。
- 証券担保ローンは従来、富裕層を顧客とするプライベート・バンクや証券会社のみが提供してきた。しかし、高金利の無担保ローンに比べて、割安感の大きい証券担保ローンを求める一般個人も少なくないことから、これを提供する専業会社も登場した。
- わが国においては、信用取引以外の証券担保ローンの活用は、極めて限定的である。しかし、米国とわが国の個人を取り巻く環境や、金融資産・負債に関する考え方の変化の共通点を見ていくと、わが国においても証券担保ローンの潜在ニーズは高いと考えられる。証券担保ローンは、伝統的金融商品やビジネスのあり方までも変えかねない可能性を秘めているため、どの金融機関にとっても未知の分野かもしれない。しかし、ローンの一種とは言え、このサービスに必要とされる専門性を鑑みれば、証券会社が有利な立場に立てる可能性も、高いのではないであろうか。
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