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資本市場クォータリー 2007年冬号
米国株式市場間競争のもう一つの側面
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井上 武
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- 米国ではニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダックによる大手電子取引ネットワーク(ECN)の買収や、海外証券取引所との統合・買収などが報じられる一方で、オプション取引所による株式取引分野への進出や、地方証券取引所による株式業務の強化、ECNやATS(代替取引システム)の新設など、寡占化とは逆に新たに取引市場間の競争が活発化する動きも見られる。
- 今年から本格的に施行されるレギュレーションNMSでは、電子取引の普及を強く意識した制度設計が目指されており、小さな市場にもビジネス・チャンスをもたらすことが期待されている。
- また、市場間のリンケージが強まり、米国の株式市場全体のバーチャルな統合が実現する一方で、流動性の分散が市場の内外で拡大してきており、さらに、アルゴリズミック取引の普及が、循環的に流動性の分散を促す要素となっている。
- こうした競争環境の変化をビジネス機会として捉え、地方証券取引所やECN、ATS、さらには、オプション取引所や投資銀行、ブローカーなどが、業務の拡充や新規参入を活発化させている。
- 華やかな統合のニュースの影で、着々と新たな競争環境が生まれつつあるという状況は、いかにも競争を重視する米国らしい。レギュレーションNMSが本格的に導入される2007年の米国証券市場の動向に注目したい。
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