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資本市場クォータリー 2007年冬号
収益基盤の多様化を図るナスダック
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林 宏美
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- ナスダック・ストック・マーケットは、ロンドン証券取引所(LSE)に対する買収提案を公表するなど、欧米をまたぐ市場統合の動きを進めようとする一方で、ナスダックに上場する発行会社向けの付加的サービスを充実させることなどによって、収益基盤の多様化を図ろうとしている。
- 「市場サービス」と「発行体向けサービス」に大きく分けると、ナスダックの収入は、前者が60〜70%台を占めている。なかでも、証券会社が支払う取引手数料収入が中心である「ナスダック・マーケット・センター」の2006年における収入は、1〜9月の9ヶ月間で、前年の1.68倍に達しており、そのシェアは74.0%まで上昇した。
- こうしたなかで、ナスダックは最近、株式アナリスト・レポートの仲介サービス、投資家向け広報(IR)の支援サービス、賠償責任保険のブローカレッジなど、「発行会社向けサービス」の拡充を進めている。また、取引プラットフォームの統合、ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットという新市場区分の導入も行うことで、ナスダック上場のブランド力を強化しようとしている。
- もっとも、ナスダックによる発行体向けサービス拡充の動きは、本格化してから日が浅いこともあり、現在のところ収益向上に貢献するまでには至っていない。今後、ナスダックの取っている戦略が奏功するかどうかは、証券取引所の取りうる一つの選択肢として注目に値しよう。
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