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資本市場クォータリー 2008年秋号
イスラム証券ビジネス−マレーシア市場を中心に−
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神山 哲也
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- イスラム金融とは、イスラムの教義であるシャリアに基づく金融の手法を指し、原油高で潤う中東イスラム圏の富が増大していることを受け、関心が高まっている。アジアでは、マレーシアがイスラム金融のハブとなっている。
- イスラム金融はこれまで、シャリアで禁じられる利子(リーバ)を回避するべく、銀行業を中心に発展してきた。他方、資本市場関連では、スクーク(イスラム債)およびイスラム・ファンドでイスラム金融独特の仕組みが開発されている。
- スクークは、金利の概念が発生しないよう設計される債券であり、2006年以降、マレーシアやUAEを始めとする中東で市場が急拡大している。一般的に、スクークに対する需要が供給を上回っているため、発行体にとって有利な条件で資金調達ができるとされる。最近では、中東とマレーシアでスクークの仕組みに関する見解の相違があることが課題となっている。
- イスラム・ファンドは、利子や豚肉、ギャンブル、ポルノなど、シャリアで禁忌とされる事項(ハラーム)を投資対象から除外するものであり、株式ファンドが多くなっている。そのパフォーマンスに関しては諸説あるが、銀行株が下落基調にある昨今では相対的にパフォーマンスが良いとされる。
- スクークおよびイスラム・ファンドは、何れも中東資金と日本との導管の役割を果たし得るものとして期待できる。我が国証券会社ないし運用会社の参入方法としては、イスラム金融に係るインフラが整備されたマレーシアで実績を作りつつ、それを梃子に中東資金を取り込みに行く経路が最も有効と思われる。
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