トップページへEnglish中文よくあるご質問お問合せサイトマップ野村グループ
野村資本市場研究所
サイト内を検索
研究レポート統計・データ出版物のご紹介研究員のご紹介会社情報

[PDF] バックナンバー一覧
資本市場クォータリー 2008年秋号
バンク・オブ・アメリカによるメリルリンチ買収
林 宏美
要約
[PDF] 全文PDFダウンロード
  1. 米国の大手商業銀行であるバンク・オブ・アメリカ(BofA)は、2008年9月15日、資産規模で投資銀行業界第3位のメリルリンチを総額約500億ドルで買収することを公表した。実現すれば、新バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、推定2.5兆ドル(約263兆円)の顧客預かり資産を有する米国最大の証券会社としての性格も併せ持つことになる。
  2. 新BofAの業務範囲は、投資銀行業務やウエルス・マネジメント業務、リテール・ブローカレッジ業務、さらには資産運用業務に至るまで幅広く、地理的にも業務的にも収益基盤が多様化した、世界屈指の総合的な金融機関になる道が拓かれる。
  3. もっとも、BofAの懸念材料にも目を向ける必要がある。BofAは、2008年7月に完了したカントリーワイド買収によってサブプライム・ローンのエクスポージャーに晒されているほか、ホーム・エクイティ・ローンの焦げ付き、クレジット・カードの延滞率上昇など、自身の財務基盤の弱含みも否定できないなかで、メリルリンチのリスク・エクスポージャーが加わる。また、BofAがラサール銀行やカントリーワイドなどこれまで矢継ぎ早にM&Aを手がけてきたなかで、統合実行リスクに対する懸念も指摘されている。
  4. 今回の合意案では、メリルリンチの立場に立って、BofAが有するリテール預金を資金調達源として活用できる利点を強調する声が多く聞かれる。しかしながら、メリルリンチが既に約1,000億ドルの預金を取り扱う銀行子会社を保有していることなどを鑑みると、統合の狙いは必ずしもこうした面だけにとどまらないであろう。米国金融機関がビジネスモデルの再構築を迫られるなかで、潜在的な成長可能性を見込めるウエルス・マネジメント業務の強化に重点が置かれている今回のディールは、今後の金融再編において同業務が鍵を握る可能性が高いことを象徴する動きとも言えよう。

譫励螳冗セ弱ョ莉悶ョ隲匁枚繧定ヲ九k 遐皮ゥカ蜩。邏ケ莉九∈

PDF繝輔ぃ繧、繝ォ繧定。ィ遉コ縺輔○繧九◆繧√↓縺ッ縲√励Λ繧ー繧、繝ウ縺ィ縺励※Adobe Reader縺悟ソ隕√〒縺吶
縺頑戟縺。縺ァ縺ェ縺譁ケ縺ッ蜈医↓繝繧ヲ繝ウ繝ュ繝シ繝峨@縺ヲ縺上□縺輔>縲
Adobe Reader 繝繧ヲ繝ウ繝ュ繝シ繝


このページの先頭へ
ご利用にあたって個人情報保護方針 COPYRIGHT(C) NOMURA INSTITUTE OF CAPITAL MARKETS RESEARCH, ALL RIGHTS RESERVED.