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資本市場クォータリー 2008年秋号
オークション・レート証券市場をめぐる混乱と金融機関による買い戻しの動きについて
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三宅 裕樹
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- オークション・レート証券(Auction Rate Securities, ARS)は、金利水準が、一週間ないし一ヶ月単位で実施される入札によって決定される債券である。
- 2007年以降の米国金融市場における一連の混乱の影響はARS市場にも波及した。ARSの多くが金融保証保険付きであったことや、入札を管理する引受金融機関がARSの買い支えを行わない方針を採ったことを受けて、2008年2月にARSの金利水準は急上昇し、流動性が一気に枯渇した。これにより、発行体と投資家の双方に影響が生じた。
- ニューヨーク州司法当局やマサチューセッツ州証券当局、SECなどの政府当局は、ARSの引き受けや販売に関わった金融機関が、発行体や投資家に対して、ARSの商品性やリスクについて十分に説明を行っていたかという点を中心に、ARS市場の調査を進めている。2008年9月末時点で、大手金融機関11社が、個人投資家からARSを買い戻すことなどで、政府当局との和解に応じている。
- ARS発行体による借り換えや、金融機関によるARSの買い戻しによって、ARS市場の規模は、少なくとも一時的には大幅に縮小すると予想される。ARSが、米国資本市場における位置づけを回復する上では、市場の情報インフラを整備することが重要な課題となるものと考えられる。
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