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資本市場クォータリー 2008年春号
オーストラリアにおけるスーパーアニュエーションの現状
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神山 哲也
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- オーストラリアにおけるスーパーアニュエーションの資産残高は2007年末時点で9,659億豪ドル(約91.0兆円)に達している。スーパーアニュエーションは、オーストラリアの年金システムの二階部分に当たり、一階部分の老齢年金が貧困救済策と位置付けられる中、国民の老後の生活にとって極めて重要な存在となっている。
- スーパーアニュエーションにおいて、雇用主は、給与の9%を加入者のスーパーアニュエーション・ファンド(年金基金)に拠出することが義務付けられる。加入者は、スーパーアニュエーション・ファンドを選択した上で、ファンドが採用する運用商品の品揃えの中から、拠出金の投資先を選択する。
- スーパーアニュエーション・ファンドによる商品の採用は原則としてオープン・アーキテクチャーであるが、自社商品や欧米の有力運用会社の商品が相対的に多い。また、上位業者による寡占が進んでおり、今後の淘汰・再編を予想する向きもある。
- 個人向けに提供されるスーパーアニュエーション・ファンドと比べ、個別企業や公務員等のスーパーアニュエーション・ファンドでは、商品を提供する運用会社にとって販売サポート等の負担が少ない。そのため、海外の運用会社がオーストラリアのスーパーアニュエーションに進出する際には、後者を入り口にするケースが一般的である。
- スーパーアニュエーションは、雇用主拠出が義務付けられている点や労使の任意拠出が認められている点など、我が国確定拠出年金のあり方を考える際に示唆に富むものである。今後も市場拡大が見込まれており、その動向が注目される。
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