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資本市場クォータリー 2008年冬号
拡大する英国プライベート・エクイティ市場と規制改革
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井上 武
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- 近年、長期投資や分散投資、絶対リターンを重視する機関投資家等の資金の増大を背景として、世界的にプライベート・エクイティ・ファンドの活動が活発化している。
- 欧州市場の中心を占める英国では、過去5年間でプライベート・エクイティ・ファンドの投資額は2.6倍に増加、案件当りの規模も約4倍と大型化が進展している。
- 資本市場や経済への影響が高まるにつれ、プライベート・エクイティ業界に対して、規制当局や社会一般からの関心も高まっている。
- 金融サービス機構(FSA)は2006年から、プライベート・エクイティ業界がもたらす影響と新たな規制の必要性についての検討を開始した。2007年6月の報告では、リスクの大きさと規制導入のコストを勘案した結果、当面は新たな規制の導入ではなく、監視の強化で対応すると判断した。
- 一方、プライベート・エクイティ業界は、業界に対する投資家や社会一般の認識を広げることを目的として、2007年3月に自主的にディスクロージャーの強化を検討するワーキング・グループを立ち上げ、2007年7月にコンサルテーション・ペーパーを発行、11月に最終的なガイドラインを発表した。
- ガイドラインでは、(1)プライベート・エクイティ会社もしくはファンドから投資を受けている一定規模以上の企業の経営情報や大口投資家に関する情報の拡充、(2)英国で活動するプライベート・エクイティ会社による年次報告書や投資家情報の拡充及び運用報告の標準化、(3)更に業界団体であるBVCAの監督機能の強化と業界情報の拡充が導入されている。
- こうした業界による自主的な動きについてはFSAも歓迎しており、急速に成長するプライベート・エクイティ業界がどのように証券市場や経済との調和を図っていこうとしているのかが注目される。
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