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資本市場クォータリー 2009年春号
米銀業界でプレゼンスが高まっているUSバンコープ
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林 宏美
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- 米国銀行業界では、ミネソタ州ミネアポリスを本拠地とし、2,660億ドルの総資産(2008年末)を有するスーパー・リージョナル・バンク、USバンコープがプレゼンスを高めている。USバンコープの強さは、例えばROEやROAで見た利益率の高さに表れており、2008年における同行のROE、ROAはそれぞれ13.9%、1.21%であった。こうした水準は、同等な金融機関の中央値(ROE:2.2%、ROA:0.22%)を大幅に上回った。
- USバンコープがプレゼンスを向上させているファクターとしてまず指摘できるのは、住宅ローンへの依存度を目だって高めなかった戦略がある。第二に4タイプの店舗、すなわち(1)大都市圏における伝統的な店舗網、(2)コミュニティバンクの伝統的な店舗網、(3)インストア・ブランチ、(4)勤務先の職員及び家族の囲い込みを狙うオンサイト・ネットワークを並存させて使い分ける戦略、第三にウエルス・マネジメント・サービスやリタイアメント・サービスに重点を置く戦略等が挙げられる。スーパー・リージョナル・バンクの要である第二、第三の戦略を反映し、同行の非金利収入では「信託・投資運用手数料」や「預金口座関連手数料」といった関連項目が主流をなしている。
- また、USバンコープが、総収入の27%(2008年)を、米国のみならず、欧州やカナダでも展開するペイメント関連サービスから計上している点も見逃せない。
- USバンコープは、スーパー・リージョナル・バンクとしての位置づけを最重要視しながらも、全米レベル、さらには子会社を通じて海外でも提供できる業務を持ち、収入源を多様化できていることが、底堅さを支えていると捉えられよう。
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