2008年秋に深刻化した世界的金融危機、そしてギリシャの債務問題に端を発した欧州債務危機が続く中で、グローバル企業や海外投資家による成長を続ける中国経済への期待は依然として大きい。10月18日に発表された2011年第3四半期(7〜9月)のGDP成長率は9.1%と、第1四半期(1〜3月)の9.7%、第2四半期(4〜6月)の9.5%に続き3四半期連続で下落しているが、1〜9月では9.4%を維持しており、成長市場としての期待は続いている。
実際、外国企業の対内直接投資においても、2010年は通年で1,057億ドル(前年比17.4%増)と初めて1千億ドルを突破している中で、2011年も1〜9月で867億ドル(前年同期比16.6%増)と、前年を上回ることは確実な情勢にある。日本企業についても、2011年1〜9月で48億ドルと、既に2010年通年の42.4億ドルの実績を越えている。