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野村資本市場クォータリー 2011年春号
リテール銀行のリングフェンスを提案する英国独立銀行委員会の中間報告書
小立 敬
要約
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  1. 英国の独立銀行委員会は、2011年4月11日、英国の銀行ストラクチャーの改革を図る中間報告書を公表した。中間報告書は、リテール銀行と投資銀行の完全分離の検討オプションを見送り、ユニバーサルバンク・グループ内でリテール銀行業務の子会社化を図るリテール・リングフェンスを提案している。
  2. リングフェンスの狙いは、ホールセール/投資銀行業務からリテール銀行業務を切り離すことで、ホールセール/投資銀行業務のリスクがリテール銀行業務子会社に及ばないようにすることである。ユニバーサルバンクの分離可能性を高め、破綻処理の実行可能性(resolvability)を向上させることで、ユニバーサルバンクの破綻の際にリテール銀行業務の保護を図りつつ、破綻の影響を限定し、破綻処理を容易にしようとするものである。
  3. また、独立銀行委員会は3%のSIFIサーチャージを提案しており、英国のシステム上重要な銀行には、バーゼルIIIベースでコアTier1比率10%が求められる。さらなる損失吸収力の向上を図るため、コンティンジェント・キャピタルやベイルインも検討されている。
  4. 公的資本が注入されたロイズについては、政府支援による競争の歪みを是正するため、すでに欧州委員会、英国政府との間で事業売却が合意されている。しかし、独立銀行委員会は、リテール銀行業務におけるロイズの国内シェアが事業売却後も高いままであることから、競争政策上の観点から、さらなる措置の上積みを求めている。
  5. リングフェンスが採用されると、英国のユニバーサルバンクに少なからぬ影響がもたらされることが想定される。もっとも、独立銀行委員会が提案するリングフェンスは、現時点ではビジネスモデルとしてのフィージビリティが明らかではない。2011年9月の最終報告書の策定に向けて、さらなる議論の展開に注意を払う必要があるだろう。

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