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野村資本市場クォータリー 2012年秋号
韓国取引所(KRX)のグローバル戦略のゆくえ−今後の展望と課題−
林 宏美
要約
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  1. 各国の証券取引所間の再編が急速に進展した欧米とは対照的に、アジアでは、M&Aよりも、既存の市場間連携を推し進めることで、取引可能な商品ラインアップを拡充し、連携に参加する取引所市場の厚みを増やすことに重点が置かれている。
  2. こうした中で、韓国取引所(KRX)も、アジアを中心とした海外への各種ITシステムの輸出や、取引所が存在しない国々(ラオス、カンボジア)における取引所設立・運営支援、外国企業の誘致、東京証券取引所グループ(TSE)との市場間連携の推進など、グローバル戦略を着々と進めている。
  3. しかしながら、これまでのところ、KRXのグローバル戦略の収益面での効果は見えにくい。例えば、「KRXの証券市場関連のノウハウの提供(ITシステムの輸出および取引所設立・運営に関する支援)」は、営業収益の「その他」に含まれるが、同項目が総収益に占める割合は、過去7年間の最大値を見ても2.9%であり、大部分は1%にもみたない。また、2011年末の上場海外企業数は17社にとどまり、全上場企業に占める割合は0.9%にすぎない。
  4. KRXは、韓国金融委員会(FSC)の方針に基づき、KOSDAQ市場が対象とする企業よりも創業年数が浅く、規模が小さい新興企業や中小企業を対象とした「韓国新取引所(KONEX、仮称)」と呼ばれる市場を2012年年内にも新設する見込みである。実現すれば、KRXは、創業年数が浅い時期から内外の企業を囲い込むことが可能になる。
  5. 韓国ではKRX以外の証券取引所や代替取引システム(ATS)の設立が容認されてこなかったが、2012年にもATSなどの設立が可能になることが想定されている。アジアでも、アセアン・トレーディング・リンクやBRICS証券取引所間連携など、市場間連携が今後本格稼動するなかで、KRXが今後グローバル戦略の行く末をどのように探り、構想を具現化していくのか、注目するところである。

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