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野村資本市場クォータリー 2012年春号
東南アジア資本市場統合への第一歩となるアセアン・トレーディング・リンクの始動
門前 太作
要約
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  1. アセアン各国の証券取引所を電子ネットワークで結んで注文を回送する取引リンク構想である「アセアン・トレーディング・リンク(ASEAN Trading Link)」は、2012年6月にまずシンガポールおよびマレーシアで稼動し、8月にタイが加わる予定となっている。その他のメンバー国であるインドネシア、ベトナム、フィリピンについても、各国の当局から承認を受けた後に順次導入が開始される運びである。中国やインドといった大国に比べて流動性や時価総額で単独では見劣りするアセアン諸国が連携し、株式市場を盛り上げてグローバル投資家にアピールしようとする動きは注目に値する。
  2. 欧米先進国を中心にグローバルな取引所再編が進展する中、経済発展著しいアセアンにおいても資本市場を統合しようとする動きが加速している背景には、(1)各国・地域レベルでの経済成長を促進する金融仲介機能の拡充、(2)リージョナルプレイヤーによる域内投資の増加を通じたリスク分散、(3)技術革新や規制環境の激変などから生じる効率性の追求、などの要因がある。
  3. アセアンの株式市場は先進国と比べ流動性や規模の面で未だ発展途上にあるが、ファンダメンタルズは相対的に良好であり、分散投資の面からもグローバル投資家にとって魅力的な市場として映る可能性がある。こうした海外からの投資ニーズに呼応する形で、アセアンは新たなアセットクラスとしての売り込みをかけており、トレーディング・リンクというツールを活用しながら売買フローを増大させることが主な狙いと見られる。
  4. 今回のトレーディング・リンクの稼動は、アセアン資本市場の統合に向けた最初のステップとして重要と考えられるが、アセアン資本市場のさらなる活性化のために域内クロスボーダー取引の大きな障害である各国の法規制の調和へ向けた努力が今後も引き続き求められよう。

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