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野村資本市場クォータリー 2012年春号
金融危機後のスクーク(イスラム債)市場をリードするマレーシア
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新井 サイマ
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- 金融危機により一時縮小した世界のスクーク(イスラム債)市場は、その後急速な回復をみせた、2011年は過去最高の発行額を記録した。中でも、マレーシアのスクーク市場の発展は顕著となっており、昨年のグローバル発行額の69%を占めた。
- マレーシアのスクーク市場が世界最大となった背景としては、10ヶ年計画に盛り込まれた税制改正を含む制度改革・市場整備策の推進、イスラム銀行など投資家層の拡大、中東など海外の発行体によるリンギ建てスクーク発行の増加、マレーシア経済の成長によるインフラ需要の拡大によるコーポレート・スクークの発行増加などがあげられる。
- マレーシアのスクーク市場の中で比重を増しているのが政府・中央銀行により発行されるソブリン・スクークである。国内のイスラム銀行間市場の育成の為に発行されるリンギ建てのスクークは、イスラム銀行業界の発展に沿って拡大しており、また、国内外の投資家に向けて発行されるドル建てのスクークの投資家層は、旧来の中東中心からアジアの投資家へと移行する傾向にある。
- 日本では、2011年の資産流動化法改正などを経て、日本国内でスクークを発行するための法的枠組みが既に整っているが、活発に活用されている状況ではない。イスラム金融の制度整備とイスラム投資家の拡大という観点で、国際イスラム金融センターを形成しつつあるマレーシアの取り組みに注目していくべきであろう。
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