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野村資本市場クォータリー 2012年夏号
取引所間競争が始まった豪州の株式市場
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磯部 昌吾
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- アジアで3番目に大きな時価総額の株式市場を有する豪州では、Chi-Xオーストラリアが2011年10月から取引を開始したことで、取引所間競争が始まった。
- 豪州では、オーストラリア取引所(ASX)に取引が一極集中する中で、政府が取引所間競争を促進する様々な市場規制改革を行っている。代表的な例としては、豪州証券投資委員会(ASIC)が、2011年4月に取引所間競争に関する市場整合規則およびガイダンスを策定し、最良執行義務を導入しようとしていることがある。
- 他方、ASXは、取引所間競争に対応するべく、取引手数料の引き下げや新たなサービスの提供を始めたほか、ASXとChi-Xオーストラリアの双方、さらには自社のクロッシング・システムを含めて最良執行を行う方針の取引参加者も出てきており、Chi-Xオーストラリアの参入と取引所間競争政策の効果が出始めている。
- 直近では、シンガポール取引所がASXの買収を試みるなど、豪州は国際的な取引所間競争にも直面しており、取引コストの低減や新サービスの提供をもたらした豪州の取引所間競争は、投資家の利便性向上と国際競争力の強化という両面で評価できるだろう。
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