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野村資本市場クォータリー 2012年冬号
より具体化された米国のシステム上重要なノンバンク金融会社の決定プロセス
小立 敬
要約
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  1. 米国のFSOCは2011年10月18日、システム上重要な金融機関として、FRBの監督下に置かれ特定のプルーデンス規制が適用されるノンバンク金融会社の決定に関する2回目の規則提案とガイダンスを公表し、3つのステージで分析・評価を行う手続きを示した。
  2. ステージ1では、(1)連結総資産、(2)CDS残高、(3)デリバティブ債務、(4)借入金・債券残高、(5)レバレッジ比率、(6)短期債務比率という6つの定量指標に基づいてスクリーニングが行われる。(1)の連結総資産500億ドル以上という基準を満たし、かつ(2)から(6)の基準のうち少なくとも1つの基準に該当するノンバンク金融会社は、次のステップとしてステージ2の分析・評価に進む。
  3. ステージ2では、(1)相互連関性、(2)非代替性、(3)規模、(4)レバレッジ、(5)流動性リスク、マチュリティ・ミスマッチ、(6)既存の規制当局の監視の程度という6つのカテゴリーに関する評価が行われ、ステージ3では、ノンバンク金融会社から直接収集する情報を含め、(1)レゾルバビリティ(=破綻処理の実行可能性)、(2)オペレーションの不透明性、(3)複雑性、(4)既存の規制当局の監視の程度や質が考慮される。
  4. ステージ1において定量的な情報に基づくスクリーニングが導入されたことで決定プロセスの客観性は向上したが、特にステージ3では、レゾルバビリティ、オペレーションの不透明性、複雑性、既存の規制当局の監視の程度までもが評価対象となることから、FSOCの判断によって結果が左右される。FSOCは依然として強い裁量権をもっていることには留意が必要であろう。

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