日本の株式市場は昨年末からいわゆる「アベノミクス」の影響もあり活況を呈しています。安倍政権が日本経済の抱える構造的問題を解決し成長軌道を回復させることへの世間の期待が高まっています。そこで本誌では元金融庁長官の五味廣文氏に、安倍政権の経済政策をどう見ればよいか、成熟国家にふさわしい金融行政や金融機関経営とはどのようなものか語っていただきました(聞き手:野村資本市場研究所理事長 渡部賢一)。