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野村資本市場クォータリー 2013年春号
アジアの金融競争力
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淵田 康之
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- 今日、アジア経済は、世界GDPの3割近いシェアを占め、上場国内企業時価総額の世界シェアも26%となるなど、金融分野においてもアジアのプレゼンスは高まっている。今後についても、アジアには、経済及び市場の成長ポテンシャルの大きい国が多く、欧州金融市場で混乱や金融規制強化が続いていることも勘案すると、アジアの金融競争力は一段と高まっていくことが展望される。
- 金融分野におけるアジアのプレゼンスの向上は、グローバル金融センターインデックスや、世界経済フォーラムの金融市場の発展度ランキングでも確認できる。いずれにおいても、香港、シンガポールがトップクラスにランクされている。クアラルンプール(マレーシア)の評価も近年高まっている。一方、東京(日本)やソウル(韓国)の評価はグローバル金融センターインデックスでは高いが、世界経済フォーラムでは低い。ムンバイ(インド)に対する評価はその逆である。
- いずれのランキングも、オピニオン・サーベイの回答者の主観的評価に大きく依存しているため、中立的・客観的評価とは言いがたいという問題がある。また世界経済フォーラムの金融市場の発展度ランキングは、英国の法制度の影響が強い国が高く評価されるというバイアスが確認できる。
- 一方、これらの金融ランキングは有益な示唆も与えてくれる。例えば、アジアの金融市場がその評価を一段と高めていく上では、金融分野の改革だけではなく、ビジネス・フレンドリーで開放的な国家作りを重視すること、都市の魅力を高めていくこと、また、株式や債券市場だけではなく、商品先物取引市場も含めた総合的な市場振興策が必要であることが示唆されるのである。
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